「オーバライト/ブリストルのゴースト」というラノベの感想です。
グラフィティ、という珍しい題材でしたが、そこに関わるキャラクターたちの熱い情熱や信念などが伝わってくるような作品でした。
読み終わった後は、帯にあるように、ただの落書きではなく「アート」のように思えます。
グラフィティとは
まず、グラフィティとは何かという話なのですが、
スプレーやペンを使って、街の壁などに書くアートの事です。

その多くは犯罪というのですから、悪い印象を持っている方が多いかもしれません。
それとグラフィティと聞いたら、バンクシーを想像する方も多いはず。
ちなみに、この作品にはバンクシーについても触れられていて、何だか新鮮でした。
私も昔はグラフィティというのは、
壁の落書きだと思っていた時期があったのですが、
YouTubeでkiptoeというアーティストを見つけ、
そこからグラフィティにはこういう世界もあるのだと知りました。
彼が壁に描く絵はまさにアートというべき作品だと思います。
その絵からはものすごい迫力が伝わっています。
そんなグラフィティを知っているからこそ、この作品に興味を持ち購入しました。
もちろん、グラフィティを知らない方でも楽しめます。
あらすじ
詳しくは、上記にAmazonのリンクを貼っているので。そちらを参照してください。
日本人留学生のヨシがイギリスのブリストルで、ブーディシアとううヒロインと共に、グラフィティの聖地を脅かす陰謀に立ち向かう挫折と再生を描いた感動の物語。
第26回電撃小説大賞《選考委員奨励賞》受賞作。
ちなみにブリストルは実際にあるイギリスの都市です。
グラフィティの聖地でもあり、バンクシーのホームタウンでもあります。
作者の体験をもとに書かれている
そして何よりこのラノベの面白いところは作者の体験をもとに書かれているところですかね笑
実際の街並みや施設などネットで調べながら読んでいくと、より楽しめました。

この作品は、グラフィティ関係なく、音楽、絵、小説など何かを創作している方にも読んでほしい一冊ですね。
読了後、表紙を見てほしい
読み終わった後、表紙をみると、「あーそういうことだったのか」となりました笑。
タイトルにもすごく意味が詰まっているなと感じました。
意外にも熱いストーリーで、キャラクターの魅力も半端ないです。
ブリストルという街の描写に引き込まれ、しばらくネット観光したほどです笑
久しぶりにいいラノベに出会えたなと感じました。
さすが第26回電撃小説大賞選考委員奨励賞ですね!
これは読んでおくべき良書!
終わり!